フラミニ&ベンテケが加入したクリスタル・パレスってどんなクラブ?

イングランドのプレミアリーグに所属するクリスタル・パレスは8日、アーセナルからMFマテュー・フラミニ(32)の獲得を発表した。
フラミニは元フランス代表の32歳。昨季はアーセナルで24試合に出場したが、契約満了に伴って無所属となっていた。(無所属であるため、移籍市場の期限が過ぎてもクラブに加入する事は可能である。)

かつてアーセナルでMFピレスやFWアンリらと共に一時代を築いたフラミニが加入したクリスタル・パレスとは一体どんなクラブなのか。クラブの歴史を紐解いていく。

 

1905年に創設されたクリスタル・パレスは、“イーグルス”の愛称を持ち、イギリス・ロンドンに本拠地を置くクラブ。(ロンドンには現在、アーセナル、チェルシー、トッテナム、ウエスト・ハム、そしてクリスタル・パレスの全5チームがプレミアリーグに参加している。)

1992年にプレミアリーグが創設された際には、初年度の20チームに入っていたが、そのシーズンでいきなり最下位の20位となり2部へと降格した。その後、94-95シーズン、97-98シーズン、04-05シーズンはプレミアリーグに所属していたが複数シーズンに渡ってプレミアリーグに残留できた事はなく、13-14シーズンからようやく今シーズンに渡って4シーズン連続のプレミアリーグ所属となっている。
プレミアリーグに所属しているシーズンも、上位争いに食い込む事はなく、常に残留争いを繰り広げていた。

そんなクリスタル・パレスの転換期となったのは2015年。アメリカ人実業家ジョッシュ・ハリス氏に株式を売却する事によって、多額の資金を獲得した。
ジョッシュ・ハリス氏の推定資産は2億4000万ドル(約280億円)で、現在は投資家やスポーツクラブのオーナーとして知られている。
2011年にはNBL(バスケットボール)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズを買収し、さらに2013年にはMHL(アイスホッケー)のニュージャージー・デビルスのオーナーとなっている。

クラブはこれを受けて、本拠地セルハースト・パークの再開発や選手補強を積極的に行い、プレミアリーグの上位を狙うクラブへと変貌を遂げようとしている。

15-16シーズンにフランス代表MFキャバイエや韓国代表MFイ・チョンヨンを獲得すると、今シーズンはベルギー代表FWベンテケや、フランス代表GKマンダンダ、同フランス代表FWレミ、イングランド代表MFタウンゼント、そして元フランス代表のフラミニを獲得し、着々とチーム改革を進めている。

昨季はFAカップで決勝進出を果たす一方で、リーグ順位は15位と低迷。なんとか3シーズン連続の残留を決めたが、上位進出を果たす事はできなかった。前半戦は9勝4分6敗とまずますの成績を残したが、17節以降は12試合未勝利。
今シーズンも第3節終了時点で、2敗1分けと厳しい状況になっているが、新加入選手がうまく噛み合えば上位進出の可能性は残されている。
チームの戦力は整ってきただけに、パーデュー監督の手腕が問われるシーズンになりそうだ。

 

昨シーズンは、レスターが創設133年目にして初のリーグ制覇を成し遂げたように、何が起こるかわからないのがプレミアリーグ。クリスタル・パレスが今シーズンの“台風の目”になる可能性は十分に秘めている。

画像出典:クリスタル・パレス公式Twitter