【コラム】U-23日本代表は本気でメダル獲得を目指していたのか…

8月11日、リオ五輪日本代表のグループステージ敗退が決まった。勝点1で迎えた第3戦、スウェーデンに1-0で勝利するも、コロンビアがナイジェリアに勝利したため、コロンビアの2位通過が決まった。

この結果を受けて、手倉森監督は「勝って終わらせてもらった。本当にいいチームだった」とコメント。サポーターからも「最後まで諦めない姿勢が見られた」「勇気づけられた」など、多数の激励コメントが見受けられた。

本当にこのままでいいのだろうか。少なくとも大会前はメダルを目指すと公言していたにも関わらず、結果は予選敗退。目標は達成できていない。日本人特有の考えからか、結果が全てではないという考えが蔓延しているように思える。このままでは、いつまで経っても国際大会で日本代表が上位に入る事はできない。目標を達成できなかったプロチームは批判されて当然で、それを乗り越えてこそ本当の強さが身につくのではないだろうか。

この大会が仮に18歳以下の大会であれば、世界の強豪相手に真剣勝負をして良い経験を積めたという評価ができるかもしれない。だが、23歳という年齢はヨーロッパではもはや若手選手として扱われず、常に結果を出す事を求められる。若手選手の経験のための舞台ではないのだ。

ACミランの10番として活躍する本田圭佑は、若手選手に「海外に出ろ」と何度も語ってきたと言う。プレーの質、スピードなどの面もあるが、大事な試合で敗れたり、重要なシーンでミスを犯したりすると容赦なくメディアやサポーターから非難される。その経験を経てメンタルが強くなるからこそ、海外移籍を勧めているのではないだろうか。

 

今大会、グループステージ敗退の要因の一つとして、オーバーエイジの質が挙げられる。ナイジェリア戦とコロンビア戦ではディフェンスラインに入った藤春と塩谷がミスを連発。明らかに失点シーンに絡み、最終予選では守って勝ってきた守備陣を崩壊させた。それでも手倉森監督は「A代表のレギュラーじゃない彼らに、レギュラークラスに成長してほしくて呼んだ」とコメント。何の思い入れがあって23歳以上の選手を成長させようと考えたのか、全くわからない。
選手の成長を目的と考えるならば、オーバーエイジを呼ぶ必要はなかったはずだ。何を持って手倉森監督はオーバーエイジの3選手を「A代表のレギュラークラスになってほしい」と言ったのか、理解ができない。

たしかに当初は、本田圭佑や長友佑都、岡崎慎司などの招集を打診していたようだが、A代表が9月に最終予選を控えていた事から、招集は見送られた。勝負にこだわるのであれば、A代表メンバーで国際経験が豊富なDF森重真人や、サイドバックの酒井高徳、酒井宏樹を招集する事もできたはずだ。

 

今回のグループステージ敗退を真摯に受け止め、選手一人一人のレベルアップと日本サッカー界の甘さを払拭しなければ、日本代表が国際舞台で結果を残す事はできない。少なくとも次回の東京五輪では、勝負にこだわる監督の就任を期待したい。

 

関連記事:【リオ五輪】日本代表はこのまま本戦で勝てるはずがない…