ロシアワールドカップ出場決定!!オーストラリア戦採点&MOM

 日本代表は8月31日、埼玉スタジアムで行われたアジア最終予選・オーストラリア戦に2―0で勝利し、6大会連続となるロシアワールドカップへの出場権を獲得した。トータール11編集部ではこの試合の独自採点と、選定したマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)をお届けする。

GK 川島永嗣  6・0 

 この重圧のかかる一戦でミスを犯さず、最後尾からチームに落ち着きを持たせたプレーはやはり経験のなせる技だ。今予選を通じ、所属クラブで出場機会を失って代表での居場所を失いかけた時期もあったが、今や不動のファーストチョイスに。3大会連続のワールドカップ出場も、はっきりと視界にとらえている。

DF 昌子源   6・0 

 大一番の経験不足が懸念されたが、そんな心配はどこ吹く風だった。常に周囲に気を配り、声をかけ続けて盤石のDFラインをキープした。森重が負傷で不在の中で結果を出し、吉田に次ぐセンターバックの核として、今後のさらなる成長が期待できるプレーぶりだった。

DF 長友佑都  6・5 

 先制点をアシストしたクロスは、右利きの長友が左サイドで長年プレーする中で培った確かな技術だ。本田、香川といったこれまで攻撃の中心を担ってきた選手がいない中で、値千金のピンポイントクロス。浅野のゴールだが、少なくとも半分は長友のゴールと言ってもいいだろう。

DF 酒井宏樹  7・0 

 後半に見せたゴール前でのクリアは、まさに“1点もの”のプレーだった。高速クロスなど攻撃面での特徴がクローズアップされてきた右サイドバックだが、この日は高さ、そして右サイドから中央に絞っての的確な守備で、チームに大きく貢献。フランスの名門・マルセイユでレギュラーをはる中で、この大型サイドバックは確かな成長を遂げている。  

MF 井手口陽介 7・5 マン・オブ・ザ・マッチ!!

 試合を決定づけた右足でのミドルシュートは圧巻だった。無尽蔵の運動量をベースに、守備では激しいタックルを繰り出し続け、攻撃でもチャンスと見ればゴール前に顔を出し、得点への意欲をたぎらせ続けた。大一番でみせた攻守の躍動は、日本にこれまでいなかった「BOX TO BOX」(自陣から敵陣のペナルティーエリア間で幅広くプレーし、攻守に貢献するタイプのプレーヤーを指すイングランドの言い回し)の選手が、とうとう出現したと感じさせた。

MF 山口蛍   6・0

 インサイドハーフでコンビを組んだ井手口が攻撃的だったこともあり、やや守備に重きをおいてのプレーとなったが、きっちりと自らの仕事は遂行した。ルーズボールへの反応は抜群で、危険と見ればDFライン近くまで戻ってきっちりとスペースを埋めるプレーもこなしていた。

MF 長谷部誠  6・0

 あり得ないパスミスを時折みせたように、コンディションは万全ではなかったようだ。それでも中盤の真ん中にどっしりと立ち、特に守備面での危機察知能力はさすがだった。キャプテンとしてピッチ内外で貢献するこの男は、ロシアでも日本代表に必要だと改めて感じさせるプレーだった。

FW 乾貴史   6・0

 ゴールに絡む決定的な仕事はなかったが、ボールを持てば陣地を大きく回復する効果的なドリブルをみせた。持ち味のテクニックをひけらかすようなプレーではなく、チームの勝利につながるようなプレーを選択し続けたのは、スペイン・エイバルで一皮むけた証拠だろう。

FW 浅野拓磨  7・0

 DFの裏に抜け出しての先制ゴールで、チームを勢いづけた。フリーで決めたようには見えるが、ゴール方向に逃げていくボールと利き足ではない左足で流し込んだシュートは、決して簡単ではない。ポジション争いでは同世代のFW久保にやや遅れをとっていた印象もあったスピードスターが、自らの存在価値を示した。

FW 大迫勇也  6・5

 負傷からの復帰明けでコンディションは悪かったはずだが、オーストラリアの屈強なセンターバックを相手にしても、強さと柔らかさを兼ね備えたポストプレーはさすがだった。ゴールに絡むことはできなかったが、やはりこの男がいることでチームの攻撃パターンは無限に広がると感じさせた。

FW 原口元気  6・0(76分途中出場)

 デュエルの強さと縦への推進力で、ハリル・ジャパンのキーマンとして今予選を戦ってきたが、この試合の先発は乾に譲った。しかし短い時間でもチームに貢献し、井手口が決めた2点目は、このアタッカーの前線でのボール奪取からだった。今夏に移籍の可能性があったが、ヘルタ・ベルリンへの残留が決定。もう一度、所属クラブと日本代表でレギュラーを奪い返すための戦いに挑む。

FW 岡崎慎司 時間短く採点なし(86分イン)

FW 久保裕也 時間短く採点なし(89分イン)

バヒド・ハリルホジッチ監督  7・5

 本田圭佑、香川真司、岡崎慎司といった経験豊富な選手たちを外し、若手を抜てきして完璧な勝利を演出した。この試合でスタメン出場した選手は、いずれも所属クラブでレギュラー格のポジションを確保し、コンスタントな出場機会を得ている選手たち。オーストラリアにボールを持たせ、それでも中央はしっかりと固めて高い位置で守備網にはめ込み、カウンターを繰り出すというこの試合のプランを、忠実に表現できる選手たちだった。この2―0での勝利は、指揮官が頭の中で描いたゲームプランに、ほぼ重なっていたのではないだろうか。