【コラム】ワールドカップ決定のキーマンは誰だ?オーストラリア戦の予想先発&直前情報

 8月31日、日本代表にアジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉スタジアム)を迎える。勝てばロシアワールドカップの出場権獲得が決まる大一番に向け、トータル11編集部では日本代表3人の“キーマン”を選出。過去、ワールドカップ予選ではオーストラリアに対し、2分け5敗と一度も勝利していない日本代表。負の歴史を塗り替えるべく、大一番に挑む日本代表の先発予想も合わせてお届けする。

 予想フォーメーション(4-3-3)

柴崎岳(スペイン1部・ヘタフェ)

 リーガ・エスパニョールで好調をキープするプレーメーカーが、この大一番でスタメン出場する可能性が浮上した。30日朝のスポーツ各紙は、柴崎のインサイドハーフでの先発起用を予想。先発すれば15年10月3日の親善試合・イラン戦(テヘラン)以来となる。

 鹿島から17年1月にスペイン2部のテネリフェに移籍した柴崎は、移籍当初こそ食事や言語面で順応に時間を要したが、すぐに司令塔としてチームにフィット。1部昇格へのプレーオフまで導く活躍をみせ、敗れはしたがそのプレーオフで対戦し、1部昇格を決めたヘタフェから引き抜かれた。

 ハリルホジッチ監督が就任前、アギーレ監督時代には新たなチームの顔として期待されていたが、長く日本代表には定着できなかった柴崎。しかし現在、本来ならインサイドハーフのレギュラー格であるMF香川は所属のドルトムントで途中出場にとどまり、MF清武(セレッソ大阪)は負傷で招集外となっている。好調を維持している柴崎が、先発に抜てきされても不思議はない。

 柴崎は日本代表としての経験は13試合で3得点と、決して多くはない。しかし昨年12月のクラブワールドカップ・レアルマドリード戦で2得点を挙げるなど、大一番にも動じないメンタルの強さは武器だ。香川や本田を要しても、ワールドカップ予選では一度も勝てていないオーストラリア戦で柴崎が輝けば、高いパスセンスが武器の司令塔が、ロシアではチームの中心としてプレーする可能性も出てくる。

井手口陽介(ガンバ大阪)

 6月30日に行われたイラク戦に続き、2戦連続での先発出場が濃厚となっているのが伸び盛りの21歳だ。オーストラリア戦では長谷部をアンカーに置き、中盤には3枚を配置した4-3-3のフォーメーションが予想されている。山口(セレッソ大阪)という選択肢もあるが、似たタイプながらより攻撃的なプレーが持ち味の井手口が、インサイドハーフに入ることになりそうだ。

 広い守備範囲や高いボール奪取力が売りの井手口だが、8月26日のJリーグ・鳥栖戦では左サイドから右足アウトサイドで絶妙なクロスを供給し、決勝点をアシストするなど攻撃センスは高い。ハリルホジッチ監督も、選手選考の記者会見では「彼は我々の視察の中で、常に最も高い評価を受けている。ボールを奪いにいけるし、右でも左でもパスを出せる」と絶賛していた。日本代表での経験はわずか2試合だが、若手にとってはワールドカップのかかった大一番は成長するなによりのチャンスでもある。近い将来の海外移籍もみすえる新世代のMFが、さらなる進化をみせるか注目だ。

岡崎慎司(イングランド1部・レスター)

 調子を落としている面々の多いFW陣の中で、現代表で最多の50ゴールを誇るストライカーは好調を維持している。FW大迫(ケルン)は負傷明け、FW原口(ヘルタ)は移籍騒動もありチームでポジションを失い、FW久保(ゲント)は今季チームで7試合無得点という状況だ。そんな中で、岡崎は今季プレミアリーグで3試合すべてに先発出場して2得点。8月19日のブライトン戦では、オーストラリア代表GKライアンからもゴールを奪っている。センターFWは大迫の起用が妥当なため、左、または右FWでの先発が予想されている。

 アウェーで引き分けでも悪くない結果と言えるオーストラリアは、中央をしっかりと固める守備を展開してくることは当然だろう。センターFWの大迫は厳しいマークに合うことが予想され、アタッキングサードのスペースが狭く久保のミドルシュートも封じられる可能性は高い。そんな中で神出鬼没な動きでDFの目を欺くストライカーは、最もマークがしづらいタイプと言える。2010年南アフリカワールドカップ出場を決めた2009年6月6日のウズベキスタン戦でも、決勝ゴールを決めた岡崎。あの試合、自ら放ったシュートをGKがはじいたところに飛び込み、ダイビングヘッドでねじ込んだ魂のゴールを覚えているファンも多いはずだ。プレッシャーのかかる大一番。気持ちの入った泥臭いプレーで、再び日本をワールドカップへと導いてほしいところだ。