コンフェデレーションズカップ2017、トータル11的ベストイレブン選出!!

 ロシアで行われたFIFAコンフェデレーションズカップ2017は、決勝でドイツがチリを1-0で下して初優勝を決めた。3位には3位決定戦でメキシコを下したポルトガルとなった。トータル11編集部では今大会のベストイレブンを選出。2018年ロシアワールドカップのプレ大会として、ヤングプレーヤーの活躍も目立った今大会を振り返る。

GK テア・シュテーゲン(ドイツ)

優勝したドイツを最後尾から支えた25歳の守護神を、ベストGKに挙げたい。今大会はチリのクラウディオ・ブラボ、メキシコのオチョア、ポルトガルのルイ・パトリシオらGKの好パフォーマンスが目立った。大会ベストGKに当たるゴールデングローブはブラボが獲得したが、テア・シュテーゲンと意見は割れたはずだ。バルセロナの正GKは、広い守備範囲、高いセービング技術などを披露し、国際大会でも十分に通用することを証明した。今大会は招集されていないバイエルンのGKマヌエル・ノイアーとの正GK争いは、ドイツがワールドカップ連覇を狙うロシア大会に向け、注目が集まることは間違いない。

DF アントニオ・リュディガー(ドイツ)

イタリアのローマに所属する24歳は、今大会のプレーでさらに世界中のビッグクラブから注目を集めたはずだ。スピード、高さとDFに必要な要素は兼ね備えており、3バックの中央、左ともに高いレベルでこなし、その長い足で何度も決定機を防いでいた。ドイツのDFには今大会には参加していないジェローム・ボアテング、マット・フンメルス(ともにバイエルン)が控えるが、この2人に近いレベルまで駆け上ってきた印象だ。

DF ガリー・メデル(チリ)

南米王者・チリのDFラインは、イタリア・インテルに所属するわずか171センチとセンターバックが支えていた。小柄ながら体格の不利を感じさせない対人能力の高さ、そしてDF中央で発揮されるリーダーシップを発揮した29歳。小さなからだに闘争心をみなぎらせ、自身より10センチ以上も大きなFWにも臆さずに対応していく姿は、まるで『DFはでかけりゃいいってもんじゃないんだぜ』と背中で語っているようだった。

DF ぺぺ(ポルトガル)

昨シーズン限りでレアル・マドリードからの退団が決まった34歳のベテランDFは、いまだ力が衰えていないことを証明した。3位決定戦・メキシコ戦では、1点をリードされて敗色濃厚だった後半45分に前線に上がると同点ゴールを押し込み、チームが苦しい時間帯で価値を発揮。見事にチームを勝利に導いた。パリ・サンジェルマンや、トルコ、中国への移籍が噂されているが、まだまだその力は十分にヨーロッパのトップクラスでプレーできるだろう。(※7月4日にベジクタシュへの移籍が正式決定)

MF アルトゥール・ビダル(チリ)

さに“チリの心臓“と呼ぶにふさわしい縦横無尽の活躍だった。ポジションはトップ下だったが、BOX TO BOX(自陣と敵陣のペナルティーエリアまですべてをプレーエリアとする選手をさすイングランドのサッカー用語)でのエネルギッシュなプレーをみせた。GKブラボ、センターバックのメデル、中盤のビダルで構成されたチリのセンターラインは、本当に強固だった。バイエルン・ミュンヘンでも十分な活躍をみせているが、そのプレースタイルはやはりプレミア・リーグ向きだろう。

MF レオン・ゴレツカ(ドイツ)

得点ランキングトップの3得点を奪った22歳のオールラウンダーは、今大会で最も評価を上げた選手のひとりだ。初代表は2014年だったが、その後負傷などもあって伸び悩んだ時期もあった。しかし今大会では中盤の中央から最前線まで飛び出すダイナミックなプレーを存分にみせつけ、『ミハエル・バラックの再来』と呼ばれるドイツ国内での声が、決して過大評価ではないことを証明した。現在は日本代表DF内田と同じシャルケに所属。しかしバイエルンが狙っているとの噂もあり、その若き才能をビッグクラブが放っておくことはないだろう。

MF ヨシュア・キミッヒ(ドイツ)

3バックの一角や中盤の右サイドなど、複数のポジションをこなす中で高いレベルのプレーを続けた。その姿はバイエルンでのチームメートでもあり、昨シーズン限りで引退した元ドイツ代表DFフィリップ・ラームの再来のようだった。正確な技術、球際で負けない力強さを誇り、全試合にスタメン出場。ワールドカップのように短い期間で数試合を戦う大会では、複数ポジションをこなす選手がいれば、疲労をかかえる選手の負担を減らしてチーム力を維持することができる。ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督が絶対的な信頼を寄せるのもうなずける。

MF ユリアン・ドラグスラー(ドイツ)

若きドイツのキャプテンとして、チームをまとめて優勝に導き、大会MVPに当たるゴールデンボールに輝いた。主に左サイドで攻撃にアクセントをつけるドリブルをみせ、相手DF陣を広げて中央のスペースを作り出す役割も担った。全5試合で1得点1アシストと数字だけをみれば少し物足りない印象もある。しかし守備の局面での労を惜しまないプレーなど、チームの勝利に毎試合貢献していたことは確かだ。ドイツ内でも、同じポジションには今大会は招集されていないドルトムントMFマルコ・ロイスらライバルは多い。しかし今大会での経験が、ロシアワールドカップのメンバー入りに向け大きなアドバンテージとなったことは間違いない。

FW クリスチアーノ・ロナウド(ポルトガル)

もはや説明すら必要ないビッグタレントは、今大会でも2得点1アシストとその実力を発揮した。スピード、身体能力だけに頼らず、絶妙なポジショニングでゴールを陥れるその得点力はいまだに世界屈指のレベルにあり、ロナウドを確実に止めることができるDFはまだ世界を見回しても存在しない。3位決定戦は生まれたばかりの双子の子供に会うために欠場。そんなわがままが許されるのも、やはりロナウドがメッシと並ぶ世界ナンバーワンプレーヤーだからだ。今オフにはレアル・マドリードからの退団が噂されており、もし移籍するのならば世界中を揺るがす話題になるはずだ。

FW アレクシス・サンチェス(チリ)

グループリーグのドイツ戦で挙げたゴールで、かつてラツィオなどで活躍したFWマルセロ・サラスを抜いてチリ代表における最多得点者(38点)となった。名実ともにチリのナンバーワンFWとなった男は、得点力だけでなくアグレッシブな守備でもチームをけん引。ほぼ攻撃に特化したプレーをみせるC・ロナウドとはまったく違う、現代フットボールの申し子と言えるようなストライカーだ。現在はアーセナルに所属するが、本人はチャンピオンズ・リーグのタイトルを狙えるチームへの移籍を希望していると言われる。移籍金の問題さえ解決すれば、どのクラブものどから手が出るほど欲しい選手だろう。

FW クリスティアン・バソゴグ(カメルーン)

“カメルーンのメッシ”との異名も持つ快足レフティーがみせたワールドクラスのスピードは際立っていた。3試合でゴールを挙げることはできず、カメルーンはグループリーグの最下位で敗退。しかしどの試合でも相手DFはバソゴグのスピードに手を焼き、1対1で止めることを放棄して複数で囲い込む、という手を使った。それでも何度かはサイドをぶち抜き、決定的なチャンスを作り出す姿は、メッシというよりはオランダ代表FWアリエン・ロッベンを彷彿とさせた。すでに中国・河南建業に“爆買い”されているが、まだ21歳と若く、ヨーロッパのトップリーグで見てみたいタレントのひとりだ。