1-1のドローに終わったシリア戦、日本代表を独自採点!

 日本代表は6月7日に行われた国際親善試合・シリア戦(東京スタジアム)で1-1と引き分けた。13日に行われる2018年ロシアワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦(イラン・テヘラン)に向けた最終調整となるはずの一戦は、課題が出た一方で収穫もあった一戦だった。トータル11編集部では、この試合の選手採点を独自で行った。

GK
川島永嗣 6・0
枠内シュートは多くはなかったが、試合終盤に訪れた味方ミスからのピンチも冷静に対応し、ベテランらしいプレーをみせた。失点に関しても、マークの確認など必死に指示を送った結果、味方が競り負けたものでGKの責任は問えない。

DF
酒井宏樹 5 
フランスで学んできた、まず守備からという意識が出たのか、サイドを崩されるような危ないシーンはなかった。しかし失点場面、自らのサイドから入っていった選手をそのまま放置。コーチングでマークの受け渡しをしっかりしていれば、防げていた可能性はある。長友からのクロスで迎えたシュートも決めたいところだった

吉田麻也  5・5 
風格といっては安直かもしれないが、冷静なプレー、常にセンターバックでコンビを組んだ経験の浅い昌子を気にして、強く指示をするというDFリーダーにふさわしい振る舞いはみせた。しかし失点にはつながらなかったが、試合終盤には驚くようなパスミスでピンチを招き、すべてを台無しにするところだった

昌子源 4・5
約2年ぶりとなる代表戦の先発で、センターバックとしてはやってはいけないミス。クロスへのポジショニングをあやまり、背後のFWにヘディングで決められてしまった。ラインの設定でも吉田と息が合わない場面もあった。

長友佑都  6・5 
持ち味のオーバーラップで今野の同点ゴールをアシスト。難しいプレーは選ばず、愚直にサイドをつく、まるで若かりし頃のようなプレーを披露した。特にテクニックが高い乾が左サイドに入ってからは、走れば走るだけパスがでるという状態だった

MF
山口蛍  5・5 (53分アウト)
アンカーに入って周囲に広がるスペースが気になったのか、積極的にボールに絡むプレーは多くはなかった。前に行きたい気持ちと、後ろが気になる気持ち、どこか中途半端な印象だった。右すね打撲の影響もあり、後半の序盤には交代した

香川真司  ―   (10分アウト)
接触プレーで転倒した際に、左肩を脱臼。イラク戦の出場も不可能となり、チームから離脱した。ドルトムントでは好調だっただけに、チームにとっても大きな痛手となった。プレー時間が短く採点はなし

今野泰幸  6・0 (63分アウト)
3月23日のUAE戦に続く出場2試合連続ゴール。そのUAE戦で負った左足小指骨折から、今月4日のJリーグ・ジュビロ磐田戦で復帰し、わずか約30分間プレーしたのみというコンディションの中で結果を出した。しかしゴール以外のシーンでは、今野らしい球際の強さを発揮するプレーなどは少なく、まだトップフォームとは言えなさそうだ。

倉田秋  5.5 (10分イン)
香川の負傷によって回ってきたチャンスで、インサイドハーフで多くのボールに絡んだ。今野、井手口というガンバ勢や、セレッソ大阪で短期間ながらチームメートだった乾とも好連携をみせ、攻撃にリズムをつくりだした。しかし失点シーンでは軽い守備でかわされ、クロスをあげさせてしまうミスもおかした。

井手口陽介 6・0 (53分イン)
フル代表デビューとなった試合だったが、緊張などまったく感じさせない堂々たるプレーを披露。ボールへの素早いアプローチは、やはり日本でも山口と並んでトップクラスだと再確認させられた。一方で食いつきすぎて中央のスペースを空けるなど、課題もみえた

FW
原口元気  5・5 (58分アウト)
精力的なサイドのアップダウンで、攻守に数多く絡んだことはいつも通り。しかしチーム最多の4本を放ったシュートの場面では、きっちり足に当たっていなかった。疲労なのか、技術的な問題なのか、イラク戦を前に微調整したいところだ    

久保裕也  4・5 (46分アウト)
ベルギーでの大活躍から新エースとして期待がかかったが、ボールが足に付かず、つまらないミスが散見。周囲との呼吸が合わない場面もみられ、運動量も多くなかった。ハーフタイムで交代となったハリルホジッチ監督の判断もうなずける。フルで1シーズン戦った欧州での疲れが、体をむしばんでいるのかもしれない

大迫勇也  6.5 (85分アウト)
質の高いポストプレーは、もはやアジアでは敵なしかもしれない。体をうまくDFにぶつけ、自らがボールをコントロールできる場所を作りだす技術はさすがだ。この日はシュート1本に終わったが、欲を言えばゴール前でシュートを放つ場面を増やしたい。    

本田圭佑  6・0 (46分イン)
後半立ち上がりから久保に代わってピッチに立ったが、右FWとしてはノーインパクト。しかし63分にインサイドハーフにポジションを移してからは、テンポのいいパス回しでリズムを作り出した。終盤に訪れた決定機は右足だったが、あれを決めきれば最高だった。

浅野拓磨  5.0 (63分イン)
今野に代わってピッチに入ると、本田と入れ替わって右FWに入った。しかしスピードを生かすような場面はなく、ボールが回ってきても稚拙なボールタッチで失うなど、アピールはできなかった

乾貴士   6.0 (68分イン)
2015年3月31日の親善試合・ウズベキスタン戦以来、約2年2か月ぶりの国際Aマッチ出場で、持ち味を存分に発揮。原口に代わって左サイドに入ると、まるでシルクのようになめらかなボールタッチから、チャンスを作り出した。しかし87分には完璧なドリブルでシュートまで持ち込みながらも、思い切り放ったシュートは味方を直撃してゴールならず。課題は長年言われているが、いかにシュートを決めきれるかだ

岡崎慎司  ―   (85分イン)
大迫に代わってセンターFWに入ったが、プレー時間短く採点なし。しかしわずかな時間の中でも、なにかを起こしてやろうとボールに絡むがむしゃらさはみせていた

ハリルホジッチ監督 5・5
井手口を代表デビューさせ、乾も久々の起用と、イラク戦に向けたテストはこなした。本田のインサイドハーフ起用も、香川のアクシデントがあったとはいえ今後の可能性を感じさせた