ポジション別徹底比較!!日本代表のレギュラーにふさわしいのは誰だ!!(DF編)

 6月7日に行われる親善試合のシリア戦(東京スタジアム)、及び同13日のロシアワールドカップ・アジア最終予選イラク戦(イラン・テヘラン)のメンバー25人が発表された。今回の招集では、各ポジションで新戦力が招集。トータル11編集部では、各ポジションに選手たちの力量や現在の調子を分析し、日本代表のレギュラーにふさわしい選手を独断で挙げる。第2回はDF編をお届けする。

 DFで招集されたのは以下の8名。

 長友佑都(30)    インテル(イタリア)       93試合3得点
 槙野智章(30)    浦和             24試合2得点
※宇賀神友弥(29)   浦和             0試合0得点
 吉田麻也(28)    サウサンプトン(イングランド)   73試合10得点
 酒井宏樹(27)    マルセイユ(フランス)      34試合0得点
 酒井高徳(26)    ハンブルガーSV(ドイツ)    33試合0得点
 昌子源(24)     鹿島             2試合0得点
※三浦弦太(22)    G大阪            0試合0得点
 (※は初招集)

 サイドバックは左が長友と初招集の宇賀神、右が酒井宏、酒井高の争いとなる。長友は今季インテルでレギュラーポジションを確保できず、出場は16試合、うち先発は11試合のみ。2010年にFC東京からセリエA・チェゼーナに加入して以降、6年目となるイタリアでのプレーで最も少ない試合数となっており、それも不安定なパフォーマンスに終始している。一方で宇賀神は浦和では左ウイングバックや左ストッパーでプレーし、サイドからの仕掛け、周囲を生かすパスやポジショニングと結果を出し続けている。しかし長く日本の左サイドを担ってきた長友に比べると、個人の身体能力などで宇賀神は見劣りする。長友の起用が妥当とみる。

 一方で右サイドはフランスの名門・マルセイユでレギュラーを獲得した酒井宏、ハンブルガーSVでキャプテンまで務めた酒井高が争う形。酒井宏27歳、酒井高26歳と年齢的にも充実期に入ってきており、ふたりは甲乙つけがたい状況だ。敵陣深くまで切り込む攻撃力や、高さを優先するなら酒井宏。守備の安定感を優先するなら酒井高という選択肢になる。アグレッシブな戦いを好むハリルホジッチは酒井宏を選択すると見るが、平凡なパスミスが多いのが気になるところだ。

 酒井宏と酒井高を、サイドバックに必要な5項目を挙げて、5段階の点数をつけて比較してみた。

酒井宏 酒井高
1対1での対応力 3 4
前への推進力 4 3
クロス精度 3 2
カバーリング力 3 4
ポジショニング 2 4

 パワーやスピード、高さといった身体能力、そして攻撃力では酒井宏に軍配が上がる。しかし守備の面では左右のサイドバック、さらにハンブルガーSVでボランチもこなすなどユーティリティー性が持ち味の酒井高が、上がったスペースを使われることも少なく安定している。
アジアでの戦いでは、攻撃力のある酒井宏という選択も理解できる。しかしワールドカップを見据えると、劣勢となる試合が多いことも予想できるため、守備力の高い酒井高を右サイドバックのレギュラーに押したい。

 そしてセンターバックは、吉田の相棒選びという点で考察したい。サウサンプトンでレギュラーを獲得し、日本人初のプレミアリーグ100試合出場も果たした吉田は、実力、経験ともに外せない存在となった。今回、招集されたメンバーで吉田以外のセンターバックは槙野、昌子、三浦の3人。ここでは初招集の三浦弦太を先発に押したい。

 三浦は大阪桐蔭高から13年に清水エスパルスに加入すると、J2を戦った4年目の16年にレギュラーポジションを獲得して29試合に出場。そして17年、ステップアップを目指してガンバ大阪へと移籍した。対人能力の高さに加え、正確なビルドアップ、右足での正確なフィードと攻撃力も高い。2016年のリオ五輪世代だったが、メンバーからは落選。そんな悔しさもばねに、ガンバ大阪ではハリル・ジャパン歴のある丹羽らとのポジション争いを制してポジションを獲得。まだJ1での経験が少ないにもかかわらず、今シーズン堅守を誇るガンバ大阪で守備の中心として機能している。22歳とまだ伸びしろも期待できる万能型のセンターバックに、チャンスを与えて欲しいところだ。

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・第1回 ポジション別徹底比較!!日本代表のレギュラーにふさわしいのは誰だ!!(GK編)