“悪魔の左足”チアゴ・アウベス!荒削りな才能がJリーグに旋風を巻き起こす!(動画あり)

チーム2位の4ゴールを挙げるチアゴ・アウベス

 Jリーグの開幕から約3か月、清水エスパルスは3勝5分4敗の勝ち点14で12位につけている。FW岡崎慎司をはじめとして多くの日本代表選手を輩出してきた名門は、2015シーズンにクラブ史上初の降格を経験したが、1年で昇格を果たして再びJ1の地に戻ってきた。

 さて、改めて成績を見ると引き分けがリーグトップの多さで勝ちきれない試合が多いこと、ホームでの5試合で白星がないことが気がかりではあるが、昇格チームとしてはまずまずのスタートを切ったと言えるだろう。

 昨シーズンJ2で18ゴールを叩き出したFW大前元紀は大宮アルディージャへと移籍したが、FW鄭大世という攻撃の軸は変わっていない。ここまでチームトップの6ゴールを挙げているが、その鄭大世に次いで4ゴールを挙げているのが新加入のブラジル人FWチアゴ・アウベスだ。

開幕後に加入も314分間で4ゴール

 チアゴ・アウベスはブラジルの名門サントスFCでプロデビューし、一時はFWネイマールともプレーしていた。その後は韓国でもプレーしていたが、今シーズン、サウジアラビアの強豪アル・ヒラルから期限付き移籍で清水エスパルスに加入した。

 開幕から遅れて3月29日に発表されたため、キャンプを経験しておらず当初はそのコンディションが不安視された。しかし、リーグ戦デビューとなった4月16日の大宮戦で絶妙なクロスを送ってMF白崎凌兵の同点ゴールをアシストすると、続く川崎戦では後半アディショナルタイムに貴重な同点ゴールを決めた。

 ここ3試合は2トップの一角としてスタメンの座を掴み、その期待に応えるように3試合全てでゴールを決めた。ここまで出場314分間で4ゴールという驚異的なペースで得点を重ねている。

“悪魔の左足”と呼ぶに相応しい驚異的なシュート

 奇しくも同じく今シーズン加入したMF野津田岳人の愛称が”レフティモンスター”であるが、チアゴ・アウベスも負けず劣らずの威力を持つ。181cm72kgと細身の身体から放たれるミドルシュートは、GKにとってはまさに”悪魔の左足”と呼ぶに相応しい。

 左利きの選手には少なくないが、ほとんどのプレーを左足一本でやってのけるタイプであり、シュートのみならずクロスでもその精度の高さを伺うことができる。他にもドリブルが得意と語っており、押し込まれる時間が多くなるチームにおいて貴重な推進力をもたらしている。

 一方でパスがずれたり、クロスが合わなかったりと連携面が課題として挙げられるが、試合をこなしていくにつれて改善されていくことだろう。不安視されていた体力面も順調に向上しており、走行距離を見ても11km近い数字を出している。

鄭大世と並ぶ”二本目の柱”として「20ゴール」を

 前述したように攻撃の軸はあくまで鄭大世だろう。J1でもトップクラスの実績と実力を持っており、パフォーマンスの波も少ない。一方で、当然相手チームも厳しくマークしてくるため、長いシーズンを戦っていく中では複数の選手が中心選手として活躍する必要がある。

 そういった選手の台頭なくしてはこれまで昇格チームの多くと同様に過酷な残留争いを戦うこととなるだろう。しかし、この荒削りな24歳が目標と語った「20ゴール」を現実にできれば、”二本目の柱”としてチームと共に旋風を巻き起こすことは間違いないだろう。

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