久保建英だけじゃない!!U―20ワールドカップで飛躍を目指す将来の日本代表候補たち(第2回)

小川航基(ジュビロ磐田)

U―20日本代表で背番号9を背負い、最前線で得点源として期待がかかるのが世代ナンバーワンストライカーとして呼び声の高い小川だ。中村俊輔(ジュビロ磐田)を輩出した神奈川の名門・桐光学園の出身で、この世代では常に絶対的エースとして君臨し続けてきたFWだ。

身長は183センチと上背もあり、ヘディングでも左右両足でもゴールを狙える万能型タイプ。あこがれの選手にアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドで活躍した元オランダ代表FWファンペルシーを挙げており、豊富なパターンでゴールに迫ることができるタイプではある。またケルンの日本代表FW大迫勇也も参考とする選手に挙げており、ポストプレーで前線の起点になりつつ、ペナルティーボックス内で勝負するというプレースタイルを確立しようとしている。

しかしまだフィジカル面には改善の余地があり、Jリーグでは屈強なセンターバックと対峙した時にはポストプレーに粗が出るなど課題は多い。プロ1年目のシーズンだった昨年は、磐田でもリーグ戦の出場はなし。元イングランド代表FWジェイからポジションを奪うには至らず、カップ戦の2試合のみで無得点に終わっていた。

しかし今季はジェイが退団した中で、出場機会を増やして4月26日のFC東京戦でプロ初ゴール、それもハットトリックを達成するという離れ業をやってのけた。ゴール前での冷静なボールコントロールは、ジュビロで指導を受ける名波浩監督と続けてきた居残りシュート練習のたまものだという。

名波監督は現役時代、ジュビロで中山雅史、高原直泰、前田遼一という日本を代表するストライカーたちとチームメートとしてプレーしてきた。彼らの良さを知り尽くす名波監督が、そのエッセンスを小川に注入しようとしていることは間違いない。まだまだ伸びしろのある世代ナンバーワンFWが、U―20ワールドカップでどんな飛躍をみせるのか注目だ。