久保建英だけじゃない!!U―20ワールドカップで飛躍を目指す将来の日本代表候補たち(第1回)

5月に開幕するU―20ワールドカップ。韓国で開催される20歳以下の世界一を決める大会に、日本は5大会ぶりに出場する。トータル11編集部では、昨年のU―19アジア選手権で優勝して世界への切符をつかんだ若き日本代表に注目する。飛び級でメンバー入りした15歳のFW久保建英(FC東京)に注目が集まるが、主力はアジアを勝ち抜いてきたメンバー。世界大会での飛躍を目指す未来の日本代表たちを紹介する。

 MF堂安律(ガンバ大阪)

日本では15歳の久保に注目が集まっているが、チームのエースとして世界各国のスカウトから注目を集めているのは、アジア選手権でMVPに輝いた18歳のレフティーだ。過去にも家長、宇佐美ら才能あるアタッカーを輩出してきたガンバ大阪アカデミーの系譜をたどる堂安は、同ユースから2015年に高校2年生でトップチームに昇格し、同年に宇佐美の記録を塗り替える16歳11か月18日のクラブ史上最年少でJ1リーグ戦デビューを果たした逸材だ。

デビュー後は選手層の厚いガンバ大阪の中で、なかなかポジションを獲得できず、昨季は主にガンバ大阪U―23を主戦場に10得点を挙げた。そして今季、開幕当初はスーパーサブとして起用されてきたが、4月21日の大宮戦で先発起用されると、待望のJ1初ゴールを含む2得点。そこから一気に波に乗ったか、4月30日の1-0で勝利した横浜Fマリノス戦でも決勝ゴールを挙げるなど、3戦連続ゴール(計4得点)と結果を出している。

堂安の特徴は、利き足の左を駆使した高いテクニックだが、日本に数多くいるテクニシャンタイプと異なるのが、そのフィジカルの強さだ。172センチと身長は高くないが、体重は70キロと10代にありがちな線の細さはない。ドリブルでも足先でかわすというより、スペースにボールを運ぶと先に体をねじ込み、敵のチャージをはね飛ばしてぐいぐいと進んでいく。コンタクトを避けてひらひらと相手をかわす『牛若丸タイプ』が多いこれまでの日本人アタッカーとは完全に一線を画しており、メッシやテベス、アグエロらアルゼンチン人アタッカーに多い『低重心型』のドリブルが武器だ。

2016年にはイギリス紙の選ぶ世界で注目の若手50人にも選出され、さらにオランダの名門・PSVアイントホーフェンからオファーを受けるなど、すでに各国スカウトの間では注目を集めている堂安。U―20ワールドカップではエース格としての活躍を期待されており、世界大会で活躍すれば海外のビッグクラブから再びオファーを受ける可能性も高い。今大会最注目のひとりと言っていい存在だ。