オフサイド廃止にオレンジカード…ファン・バステンが提唱する9つのルール変更案

FIFA(国際サッカー連盟)の技術開発部門チーフオフィサーを務める元オランダ代表ファン・バステンが、ドイツ紙『ビルト』のインタビューで、衝撃的なルール改正案を提唱した。

ファン・バステンは昨年のクラブワールドカップで話題になったビデオ判定も推奨していた。

実現性は定かではないが、以下9つの変更案をまとめる。
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①オフサイドの廃止

②イエローカードの替わりに一定時間の退場を検討(オレンジカード)

③引き分けの場合、PK戦ではなくシュートアウト方式の導入
※シュートアウトとは、かつてアメリカのMLSなどでも導入されていた方式で、攻撃側がゴールから35メートルの地点からフリーでドリブルし、一定時間以内にシュートを打つというもの。

④最後の10分間はインプレータイムのみ時計を進める

⑤選手交代枠の増加・フリー交代制

⑥レフェリーとの対話はキャプテンのみ可能とする

⑦ファウル数に上限を設ける

⑧ユースチーム、45歳以上は8対8の試合にする

⑨年間試合数の削減
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いづれもサッカー界の常識を覆すような提案だが、最も大きな影響を与えそうなのが『オフサイドの廃止』だ。現代サッカーでは、DFラインからFWまでの距離がコンパクトに保たれている事により、激しいプレスや高度なスキルを必要とする。中盤での激しいぶつかり合いや、DFラインとFWの駆け引きはサッカーの醍醐味と言っても過言ではない。

しかし、オフサイド廃止によって考えられるのは、ゴール前でボールを待ち続ける選手が現れ、コート全体に大きなスペースが常に生まれるという事。そこに技術の高さや、美しいパスサッカーが見られる可能性は低く、ロングボールを蹴り合うサッカーが当たり前になるだろう。実際にオフサイドがない「7人サッカー」では、そのような戦術が主流になっている。

たしかにゴール数は増えるかもしれないが、ロングボールのこぼれ球を押し込んで生まれるゴールを、サッカーファンは常に見たいだろうか。

サッカーというスポーツの在り方事態を覆す可能性のある今回のファン・バステン氏による提唱。私見からではなく、選手やファンの声を聞き、慎重に判断してもらいたい。